車椅子生活者の未来を照らす灯台でありたい。 / 栃木県車椅子の会

車椅子生活をしていても、社会に貢献できる方法はきっとあるはずだ――そんな問題意識を持った方々が集まり、1998年に結成したのが「栃木県車椅子の会」である。当事者である車椅子生活者や障がい者のピアサポートに熱心に取り組む方、彼らを応援するボランティアがメンバーとなり活動をしている。

黙って車椅子を押してくれた親切な人。しかし・・・

「会を結成する前は、いつもボランティアで介助してもらうのが当たり前だった」と話すのは代表の村上八郎さん。自身も交通事故で下半身不随となり、42歳から20年以上車椅子生活を続けている。ここで、筆者が深く考えさせられた村上さんの体験談を紹介したい。

 彼が目の前にある段差を乗り越えようとしていたときの話だ。こんなのは日常茶飯事のことで、車椅子生活者とはいえどもちょっとしたコツさえ知っていれば、自力で段差を乗り越えることができる。

 そんなときだった。誰かが後ろから黙って車椅子を押してくれたのである。 ここまで聞くと、その「誰か」はとても親切な人なのだが……。


 帰宅し、靴下を脱ごうとしたその瞬間、愕然としてしまった。足が倍近くに腫れあがっていて、なんと骨折していたのである。彼は足の感覚がなく、自身の足に目を向けるまでこのことに気づかなかったのだ。 

 なぜこんなことが起きてしまったのだろうか――実は、段差を乗り越えようとしていた彼は車椅子から少し足を出していた。親切な「誰か」が後ろから押してくれたそのとき、車椅子と段差の間に足を挟んで骨折してしまったのである。

 「押しましょうか」の一言さえあれば、避けられた事故だった。


ボランティアとは、「私」と「あなた」の関係性で成り立つ

 皆さんはどんなことを感じただろうか。筆者は、この話を聞くたびに「ボランティアとは何か」ということを考えさせられる。

 ボランティアは「私」だけで成り立つものではない。「私」と「あなた」(あるいは「私たち」)の関係性のなかではじめて成り立つことを忘れてはいけない。


 村上さんの言葉は、いつも多くの人々に重要な示唆を与えてくれる。

 「暴走族のメンバーが事故をやって車椅子生活になっちゃってさ、その母親から『これからどう接したらいいか…』って相談を受けて、これから宇都宮まで話を聞きに行くんだよ」といつもの口調で話してくれたことがあったが、筆者は大きな衝撃を受けた。自身の問題意識の低さを反省するとともに、日頃向き合っている課題が深く広いことに気付かされた。



村上さんは語る。 

「人生半ばにして病気やけがで体が不自由になり、重度後遺症が残り車椅子の生活となったとしても、人間としてなんら変わりはありません。普通の社会の中で尊厳を持って生きることができるのです。

その生活を支える仕組みがあります。急に不自由な生活を強いられることで悩む人もいますが、一人で悩み考える必要はありません。仲間も大勢います。

いろいろな生活に必要な情報や社会での仕組みを一緒に語り合いましょう。きっと解決できる方法があるはずです。」

 

(文・土崎)


 

団体について

特定非営利活動法人 栃木県車椅子の会
〒321-4334 栃木県真岡市八木岡412-1
TEL 0285-84-0771
FAX 0285-84-2973
http://www.normanet.ne.jp/~ww103745/
muraka01@green.ocn.ne.jp
とちコミ認証取得済み(★★★★★) とちコミ認証とは?

 

○障がい者同士が助け励まし合うピアサポート活動
○バリアフリーに関する情報提供
○福祉施設や学校を訪問し、障がい者とのふれあい活動や障がい者発生の予防
○車椅子生活者のQOL(生活レベル)の向上を目指した福祉政策の提言

 

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○福祉施設や学校を訪問し、障がい者とのふれあい活動や障がい者発生の予防
○車椅子生活者のQOL(生活レベル)の向上を目指した福祉政策の提言

 

とちコミ運営委員のコメント

村上さんは、ここでは書ききれないほどの「深イイ話」をしてくださいます。ファンドレイジング(寄付集め)に「深イイ話」は必需品かも。世の中の問題について深く考えたい方、温かい気持ちになりたい方は是非コンタクトを取ってみてはいかがでしょうか。きっと応援したくなりますよ。(土崎)

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14,662,027円

2017年4月20日現在

 

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